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HSPを知って生きづらさが増幅する人の特徴


モモカ

「私は人混みですぐ疲れちゃうから、非HSPの友達とは仲良くできないかなぁ。繊細な気質を持った人と穏やかに過ごしたい。」

クマ先生

「君が心からそう願っているなら、僕は止めないよ。だけど、君の生きづらさの原因は非HSPではないからね。」

モモカ

「わ、わかってるよ!いいの。どうせ少数派だし、扱いにくい気質ってことがわかったんだから。無理して鈍感な人に合わせる必要ないでしょ。」

クマ先生

「ちょっと危ない方向に行ってるから、今日のお話で軌道修正しようか。HSPを知って生きづらさが増幅することもあるんだよ。」

目次

〔1〕HSPを知って生きづらさが増幅する理由

〔2〕混乱期は、大人の反抗期

〔3〕人生を切り開くときに必要なこと

クマ先生からのメッセージ

〔1〕HSPを知って生きづらさが増幅する理由


HSPを知って生きづらさが増幅する人は、自分を苦しめた犯人探しをしている。

些細なことを気にしたり、刺激の弱く疲れやすいのは、HSPという気質だと知る。最初は人生の謎が解けた気がして、目の前に光が差し込む。

しかし、しばらくHSP関連の情報を仕入れていくと、エネジーバンパイアや非HSPという「業界用語」みたいな言葉に出会う。すると、不思議な一体感が生まれるんだ。

これが「私たち」と「それ以外」が生まれる瞬間。

エナジーバンパイアとは、相手のエネルギーを吸い取って自分のエネルギーにする人のことだ。

意識している・いないに関わらず、嫌味を言ったり、陰湿な嫌がらせをすることもある。また、善意に見せかけて人を陥れようとするタイプもいる。

一生懸命で平和主義なHSPは、それまで「この人といると、なぜか疲れるんだよな。良い人なんだけどね…。人のこと悪く言うのはよくないし。愚痴を言って他の人の気分を悪くしたくないし。」と、色々な手段で自分を押さえつけて来た。

もしくは、些細なことが気になって、思い切って打ち明けた時に「気にしすぎだよ。考えすぎ。」「ノリ悪いよね」などと、自分の感覚を受け入れてもらえなかった経験もあるだろう。

自分の感覚を受け入れてもらえない寂しさを我慢して、「もっと明るく振る舞わなきゃ。落ち込んでいるところを見せたらダメだよね。私の感覚は、人と違うきがするけどきっと誰も私のことをわかってくれない。」そうやって生活してきたはずだ。

そんな長いトンネルの中でHSPという気質を知り、生きづらさの原因は「脳の仕組みが違うだけ」だったと気づく。すると、どうだろう。今度は、自分を苦しめた犯人探しをしてしまう。

「私がおかしいんじゃない!この感覚がわからない、エナジーバンパイアや非HSPがおかしいんだ!」と、今まで抑え込んでいた感情がドロドロと流れ出てくるんだね。

〔2〕混乱期は、大人の反抗期


自分を苦しめた犯人探しは、割と誰でも通る道だと言える。アイデンティティの確立には、強く自己主張する時期が必要だからね。

しかし、中途半端に情報を仕入れるだけで終わりにすると、生きづらさが増幅することになる。

「繊細で疲れやすい私を攻撃する、エナジーバンパイアや非HSPがいる。今の世の中は、非HSPのために作られた仕組みで溢れていて、HSPにはちっとも優しくない。」

こうやって、自分を守るために敵を作りたがるんだね。反抗期みたいに、世の中や大人に対して憤りが湧いてくる。

強く自己主張して「私はこういう人間です」ってアピールしないといられない。だって、そうしないと自分が消えてしまいそうな感覚が、どこかにあるから。

これが、HSPを知った人に訪れる「混乱期」だよ。

混乱期自体は悪いことではない。むしろ、混乱期を通らないと本当の意味で、気質を活かした人生を送ることはできないだろう。

〔3〕人生を切り開くときに必要なこと


多くのHSPが「HSP気質を活かした仕事がしたい」と考えている。

しかし、この考え方は少し危険だと覚えておいて。

だって、「日本人を活かした仕事がしたい」とか「女性を活かした仕事がしたい」と言っていることと同じだから。

HSPとは気質であり、それ以上でもそれ以下でもない。そうは言っても、自分にピッタリの天職とか適職を探し求める気持ちはよくわかる。

HSPにとって、仕事とは生きることだ。

「家から近いから」「自分にも簡単にできそうだったから」「世間体が良さそうだったから」こういった理由で仕事を選ぶ人は、ほとんどいないだろう。

仕事を通して自己実現をしたいし、人生を有意義なものにしたいと望んでいる。だからこそ、仕事について本気で悩む。

水を差すようなお知らせだけど、HSPという気質は万能ではない。気質は単なるDNAの情報だ。

確かに、この概念は多くのことを教えてくれる。できることと、できないこと。しかし、それさえも環境や体調によって程度は変わる。

誰かがテストの回答や占いのように「あなたにぴったりの仕事はこれです。」と教えてくれたとして、素直にその仕事に進む?

「あなたにピッタリの仕事は、カウンセラーです。自宅サロンを開いてマイペースにやりましょう。田舎の静かな戸建に住むのがいいですね。その代わり、収入になる保証はありません。お客さんは1人も来ないかもしれません。5年経っても食べていけるかわかりません。それでも、あなたの天職はカウンセラーです。」

こんな回答でも、天職を見つける目的は果たしたことになるよね。

むしろ、ここまで言われなくても、慎重で常にリスクを考えるHSPは心のどこかで気づいているはず。

人が何かを選択して人生を切り開くときに必要なことは、答えや結果ではなく理由だ。

そこで君には、一見遠回りだけど、確実に人生を切り開く方法をお伝えしたい。

いいかい?どんなときも、探すのは「動き出す理由」だ。答えや結果は、後からなんとでも意味づけできる。それが人間の記憶というものだ。

紙とペンを用意して、右側にHSP気質の特徴を書く。左側に好きなこと・嫌いなこと・得意なこと・苦手なことを書く。

さらに別の紙に、1円の収入にならなかったとしてもやりたいことを書く。これらを照らし合わせて、今の自分にできる最小単位の行動目標を決めよう。

必ずできることを探してね。「こんな簡単に、誰かのためになれるんだ」という感覚がつかめれば、それが動き出す理由になる。

クマ先生からメッセージ


最後に今日のお話をまとめよう。

  1. 自分を苦しめた犯人探しをしている間は、生きづらさは解消されない
  2. しかし、アイデンティティの確立には強く自己主張する時期が必要。これをクマ先生は「混乱期」と呼ぶ。
  3. HSPは気質であり、それ以上でもそれ以下でもない。この概念は多くのことを教えてくれるが、最終的には行動することが大事。

HSPという気質を知ることは、人生を楽しむ切符を手に入れたことと同じだ。

しかし、どこに行くか、どんな旅にするかは君次第。

本当にやりたいことや心底好きなことは、灯台下暗しで身近にあるかもしれないよ。

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