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細かいことを気にしない人の世界で能力を発揮する「7つのステップ」


モモカ

「繊細で豊かな感受性を持つ、HSPについての傾向と対策はわかったけど、生活の中でどう活かしたらいいのかな?」

クマ先生

「そうだね。ここ数ヶ月でたくさんお話したから、そろそろまとめてみようか。」

モモカ

「できれば初級編からひとつずつ教えて欲しいなぁ…」

クマ先生

「よし。それじゃあ、細かいことを気にしない人の世界で、能力を発揮する7つのステップをお話しよう。」

目次

生きづらさの原因がわかったけど、次はどうしたらいい??

〔ステップ1〕HSP/HSSについて知る

〔ステップ2〕五感を軸に自分が何に敏感なのかを知る

〔ステップ3〕同じ気質を持つ人と交流する

〔ステップ4〕自宅や職場で刺激を減らす対策をする(自分だけでできること)

〔ステップ5〕細かいことを気にしない人たち(非HSP)について知る

〔ステップ6〕どうしても気になってしまうことについて、相手に配慮しながら伝える

〔ステップ7〕様々な気質を持つ人たちと、マイペースに楽しんで交流する

クマ先生からのメッセージ

生きづらさの原因がわかったけど、次はどうしたらいい??


今の君はHighly Sensitive Person(HSP)という言葉を知って、これまでの生きづらさから抜け出そうという状態だね。

HSPについての詳しい説明は、ここお話しているよ。

今まで抱えていた悩みは、こんな感じ?

  • 自分に自信がない
  • すぐに疲れてしまう
  • 一生懸命になるほど体調を崩す

それともこうかな?

  • 人が好きなのに1人でいたい
  • 嫌われているのでは?と不安でしかたがない
  • 人のエネルギーに疲れてしまう

その原因が”脳の仕組みが違うから”と知って、希望の光が見えたところだよね。この状態は繊細な自分を楽しむスタートラインに立ったところなんだ。

ところが、君は再び途方に暮れてしまう。なぜだと思う?

それは繊細な自分を楽しむための、地図を持っていないから。

目の前には、枝分かれした道が無数にあるし、障害物もある。

「原因はわかったけど、結局どうやって進めばいいの?」と、足踏みしてしまっているってこと。

そこで、今からお話しする7つのステップを道しるべにして欲しい。

このステップを踏むと、繊細な気質を大切にしつつ、心地よい人間関係を作ることができるんだ。生活面でのストレスも減るから、自分らしい生活スタイルも作りやすくなるよ。

詳しい説明の前に、実行するときのルールを教えておくね。

  • ステップは飛ばさずに順番に取り組む。
  • ただし、3と4は逆になったり同時進行でもいい。
  • 始めのうちは、時間をかけながらステップを踏む。
  • ステップ7まで到達したら、またステップ1から繰り返す。
  • 2週目からは、1日単位でステップを上げてみたり、同時進行してみたりする。

それじゃあ、1つずつお話ししていこう。

〔ステップ1〕HSP/HSSについて知る


まずは、HSPやHSS(High Sensation Seeking)の基本的な情報収集をしよう。本を読んだり、ネットで検索したりして、どんな特徴があるのか知ること。

オススメの本は2冊。

  1. HSPの名付け親である”アーロン博士”の〈ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ〉
  2. 北海道でHSPのカウンセリングをしている”長沼先生”の〈敏感すぎる自分を好きになれる本〉

もし今すぐ知りたいなら、このお話しを読んでみて。

〔ステップ2〕五感を軸に、自分が何に敏感なのかを知る


敏感さにも個人差がある。2つ目のステップは、自分が何に敏感なのかを知ることだ。

HSPは人口の20%。しかし、繊細で敏感な気質がどのように現れるかは、環境やストレスによって変わってくる。

この気質に個人差が出る理由については、ここでお話ししたよ。

本やネットで情報収集するだけでは、自分の敏感さは見えてこない。だから、日々の生活で注意深く観察する必要がある。

そのときに五感を軸に探っていくと簡単に発見できるよ。それぞれの例をあげておくから参考にしてみて。

【視覚】

  • 真夏の強い日差しはサングラスがないと辛い
  • パソコン画面は暗めに設定した方が疲れにくい
  • 電車の窓から空を見ると落ち着く

【聴覚】

  • EDMなど機械音の多い音楽は耳が痛くなる
  • 疲れているときは人の話し声で気持ち悪くなる
  • 目を閉じて雨の音聞いていると頭がスッキリする

【嗅覚】

  • 寝不足や体調不良の人が発する独特な内臓の臭いがわかる
  • 飲み会から帰ってきた人の近くにいくと、臭いだけでメニューがわかる
  • 季節の変わり目に、空気の匂いが変わったことに気づくと嬉しくなる

【味覚】

  • ごく少量の調味料を変えたことに気づく
  • 添加物の多い食品を食べると、舌が痺れる
  • なめらかな食感の食べ物が好き

【触覚】

  • 人に触られると全身の筋肉が硬直し焦ってしまう
  • 締め付けられる服が落ち着かない
  • フワフワの毛布はずっと触っていられる

〔ステップ3〕同じ気質を持つ人と交流する


3つ目のステップは、心の安全基地を作ることだ。

そのために同じ気質を持つ人と交流しよう。お話会に参加したり、SNSで交流したり。好きなHSPブロガーにメールで感想を送ってもいい。

同じ気質を持つ人と悩みを共有することで、

「悩んでいるのは1人じゃない。」

「わかってくれる人がいるんだ。」

と、社会に対しての安心感を持つことができる。

この経験は、ありのままの自分を受け入れる自己肯定感につながる。

もし、心の安全基地がなく孤独感たっぷりの状態で、非HSPの輪に入ろうとしたらどうなると思う?

大抵は余計寂しくなる。

なぜなら、悩みを理解されず共感が得られないと、誰も本当の自分を理解してくれない、八方塞がりの気分になるからだ。

また、孤独感から相手の気持ちを想像する余裕がなくなって「もっと私に興味を持ってよ!」と、感情を操作しようとする。

それに対して、心の安全基地を作った状態であれば「この人に理解されなくても、私のことを理解してくれる人はいる。」という安心感と余裕が生まれる。

つまり、HSPと非HSP2つの世界を行き来できるようになるんだ。

〔ステップ4〕自宅や職場で、刺激を減らす対策をする(自分だけでできること)


ステップ4は、ステップ2で明らかになった自分なりの敏感さに対して対策をすること。

これはステップ3と逆になったり、同時進行したりしてもいい。

自宅や職場など、自分でできる範囲で刺激を減らす工夫をしよう。いくつか例をあげておくね。

【自宅】

  • カーテンを遮光度の高いものにする
  • 暖かい色の間接照明を置く
  • 服の素材を変える
  • 食べものを変える
  • お気に入りのアロマを焚く

【職場】

  • 好きな飲み物を用意する
  • 高音質のイヤフォンを使って音楽を聴きながら作業する
  • 手触りの良いひざ掛けを用意し、さりげなく触って気持ちを落ち着かせる
  • ブルーライト対策用のメガネを使用する
  • 上司がイライラし始めたら、さりげなく席を立つようにする

ここでのポイントは、刺激を減らす対策グッズには思い切って投資することだ。ストレスから回復することのメリットを考えれば、高価なものも最高の相棒になるからね。

〔ステップ5〕細かいことを気にしない人たち(非HSP)について知る


自分のことを深く理解したあとは、正反対の気質を持つ人に興味を持ってみよう。このステップが必要な理由は、ステップ6の交渉をスムーズにさせるためだ。

誰でも頭ごなしに自分を否定されると不快感を覚える。

相手の行動の意味を理解しようとせず、自分の感覚で判断するとすれ違いが起きる。

例えば職場で非HSPのAさんが、同僚のBさんの文句を言っていたとしよう。

非HSPの特徴を知らないと、

「Aさんは、いつも愚痴を言いながら仕事してる。文句あるならやめればいいじゃない。」

「私は、文句を言っている人を見るだけで、テンション下がるのに。」

なんて考えてしまう。

そして、嫌悪感が無意識に態度や話し方に現れる。

いくら非HSPが細かいことを気にしないとはいえ、なんとなく気が合わないな、という感覚は抱くだろう。

結果的に、君はAさんを避け、Aさんも君を変わり者扱いする。

こんなときに、非HSPの特徴について理解していれば、

「愚痴や文句もコミュニケーションだと思っているんだろうな。」

「あぁやって、こまめにストレス発散しているのか。」

「口では文句言っているけど、実際はそんな深く考えていないんだろうな。」

と、受け止めることができる。

すると、

「Aさんは文句多いけど、仕事はきっちりやる人なんだよね。」

「私もAさんを見習って、たまに愚痴をこぼしてみようかな。」

と、違った見え方ができるようになる。

このステップが少し難しい点は、非HSPの情報が本やネットにほとんどないこと。

なぜなら、人口の80%が無意識に行なっている習慣は、当たり前すぎて話題にもならないからだ。

そこで、HSPの特徴の逆を考えてみるといい。

【HSPの特徴の例】

  • 会話するときは、表情や声のトーンなど言葉以外の情報を自然と集めている
  • 長く誰かと一緒にいたあとは、何も手につかないほどぐったりする
  • 1度気になったことは、数年後も鮮明に思い出せるくらい記憶に残り続ける

↓これを逆にすると…

【非HSPの特徴の例】

  • 会話するときは、表情や声のトーンは気にせず言葉のやり取りをする。
  • 長く誰かと一緒にいたあとでも、ぐったりすることはない。
  • 1度気になったことも、すぐ忘れる。

さらに詳しく、HSPと非HSPの特徴を比較したシリーズを紹介するね。

相手のことを理解しようと努力することは、自分自身への理解を深めることにもなる。お互いの違いを知ることは、自分らしさを知ることにつながるからね。

〔ステップ6〕どうしても気になってしまうことについて、相手に配慮しながら伝える


さて、ここでやっと自分だけで対処できないことについて、協力をお願いするステップだ。

  • 自分なりに工夫したけど軽減されない刺激
  • 色んな見方を考えたけど、どうしても気になってしまう言動

これらについて、家族・友達・恋人・上司や同僚などに打ち明けてみよう。

とても勇気がいるけど、心の安全基地ができていれば、不安は少ないはず。まずは1人で練習してみてもいい。

例えばこんな感じ。

  1. 「私、どうでもいいことが気になっちゃうタイプなんですよね。電話の音が大きいと感じませんか?」
  2. 「短い時間で一気にテンション上がるから、すぐ眠くなっちゃうの(笑)ご飯を注文したら、少し目をつぶって休憩していい?」
  3. 「あなたと外出すのはすごく楽しいんだけど、家でゆっくりする時間も作りたいな。」

ポイントは、”私自身の問題で”というスタンスでいること。お互いを尊重したうえで、

「私の問題にあなたができる範囲で、こういう形で協力して欲しい。」

という伝え方をすることで、攻撃的にならずに済む。

さらに、万が一受け入れてもらえなくても、心の安全基地がある安心感や、気質の違いを理解しているから、ダメージを減らせる。

自分と他人を区別して、お互いにできることを明確にする作業を、”心の境界線を引く”という。

境界線について、詳しくはここでお話ししているよ。

▷繊細で敏感な人(HSP)が境界線を引くには

〔ステップ7〕様々な気質を持つ人たちと、マイペースに楽しんで交流する


最後は、HSPも非HSPも関係なく、マイペースに楽しんで交流すること。

HSPのなかには、

「同じ気質の人とだけ付き合う生活スタイルを作ればいいじゃないか。」

「違う気質の人と一緒にいて、わざわざ疲れることするのか。」

と考える人もいるだろう。

もしくは、

「仕事も買い物もネットで完結させて、1人でできることしかしない。」

という結論に至った人もいるだろう。もちろん、それも1つの生き方だ。

作家の村上春樹さんは、創作活動に集中するため海外で生活している。人間関係を最小限にして、刺激を調整しているんだね。

豊かな感受性を発揮するには、孤独になることも必要だ。だけど、あえて僕は違う気質の人と関わることを、最後のステップに設けた。

これには2つ理由がある。

1つ目は、HSPの力は非HSPをサポートするためにあるからだ。また、非HSPの力はHSPをサポートするためにある。

100種類以上の動物に2つの気質が存在する理由は、お互いを支え合うためだ。

どちらかが危機に遭遇したら、どちらかが助けることで、人間は繁栄し続けることができる。

大昔から僕たちの先祖は、そうやって生きてきた。HSPの繊細さに癒され、非HSPのおおらかさに癒される。君にはそこに参加して欲しい。

2つ目の理由は、適度な刺激やストレスは生活に彩りを与えるから。

共通点が多い人と交流することは、自分の存在に対する安心感につながる。

一方で、全く違う考え方をする人と交流することは、好奇心が刺激され世界が広がる。

ステップ1からステップ6までをしっかり通過すれば、自己肯定感と境界線を確立できる。その状態で自分と異なる価値観の人と交流すると、心身の安定を保ちながら視野を広げることができる。

つまり、様々な気質を持つ人とマイペースに、楽しんで交流することができるんだよ。

そのために、全く違う気質の人と出かけたり、積極的に話したりしてみて。もしくは、これまでのステップを踏む過程で、気づいたら世界が広がっていることもある。

雑談や会話に苦手意識があるなら、ここで紹介した本を読むといいよ。

さぁ、お話はここまでだ。そうそう。

ステップ7まできたら、またステップ1に戻ってみて。最初に取り組んだときとは、全く違う感じ方ができるはずだよ。

このステップを繰り返すことで、君を取り巻く世界はガラッと変わるからね。

クマ先生からメッセージ


最後に今日のお話をまとめよう。

【ステップ0】 

自分がHSPと知ったということは、繊細な自分を楽しむスタートラインに立ったということ。

7つのステップを踏むことで、細かいことを気にしない人の世界で能力を発揮できるようになる。

【ステップ1】

HSP/HSSとは何なのか?基本的な情報を収集しよう。アーロン博士のや長沼先生の本がオススメ。

【ステップ2】

日々の生活で五感を軸に敏感さを探る。自分の刺激に対する傾向を把握しよう。

【ステップ3】

同じ気質の人と交流し悩みを共有することは、社会に対する安心感につながる。

「1人じゃない。」

「私だけおかしいんじゃないんだ。」

という心の安全基地を作ることができる。

【ステップ4】

ステップ2で把握した、刺激を減らす工夫をしよう。(自分だけでできること)

※ステップ3と逆になったり、同時進行しても良い

【ステップ5】

非HSPについて知ることは、自分を知ることにつながる。また、ステップ6での交渉をスムーズに進めるためにも、相手を知ることが大切。

【ステップ6】

自分なりに工夫したけど取り除けない刺激や、どうしても気になることを伝える。

「私の問題に、あなたができる範囲で、こういう形で協力してほしい」という言い方は、攻撃的にならずに済む。

【ステップ7】

2種類の気質は、お互いをサポートするために存在する。生活に彩りを与えるためにも、違う気質を持つ人と交流しよう。

ステップ6までで、自己肯定感と境界線が確立できるので「気づいたら世界が広がっていた。」ということもある。

細かいことを気にしない人の世界で能力を発揮するには、7つのステップの全てが必要だ。

「今、自分はどの辺にいるのかな?」と、現在地を確認しながら1つずつ攻略してみてね。

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