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HSPと非HSPの特徴を比べてみよう【仕事と休憩編】


モモカ

「HSPと非HSPでは、仕事の仕方にどんな違いがあるんだろう?」

クマ先生

「両者の違いは、男と女、日本人とアメリカ人なんて言われ方をする。それくらい、まったく違うということだね。」

モモカ

「非HSPのように仕事すれば、HSPは楽になるのかな。」

クマ先生

「半分正解かな。彼らの仕事ぶりは、参考になることがたくさんある。しかし仕事の仕方を習得したからといって、非HSPになれるわけではない。そこを忘れないでね。」

目次

〔1〕HSPと非HSPの仕事中の特徴を比べてみよう

〔2〕慌ただしい月曜の午前中

〔3〕ほっと一息つきたい休憩時間

〔4〕パワハラ上司に付き合う午後

クマ先生からのメッセージ

〔1〕HSPと非HSPの仕事中の特徴を比べてみよう


人口の20%は、とても敏感な気質を持っている。

些細な刺激を深く処理する脳を持っているため、ちょっとしたことで感情が大きく揺さぶられる。これらは遺伝的な気質で、Highly Sensitive Person(HSP)と呼ばれている。

一方で人口の80%はHSPの逆。

自然と刺激のレベルを調節する脳を持ち、かなり大きな刺激でないと感情を揺さぶられることはない。彼らのことをHSP関連の書籍では”非HSP”と呼んでいるんだ。

このシリーズの目的は、両者の理解を深めることだ。優劣を決めるのではなく、脳がどのように刺激を処理しているか知るため。

第一回目は「朝起きてから、出勤するまで」を比べた。

今回は、仕事中と休憩時間編だ。

〔2〕慌ただしい月曜の午前中


ではまず、仕事を開始した午前中の様子を見てみよう。

この日は月曜日。業務開始とともに事務所内はとても慌ただしくなった。ざわついた事務所内で仕事をするとき、両者にはどんな違いがあるのかな?

【HSP→充電55%】

  • 満員電車でイライラした気持ちは、頭では切り替えたつもりでも、すぐ”まさに今”体験したように思い出せる。
  • 始業前にトイレなど、1人になれるところで「よし!仕事だぞ、集中!」など、活を入れることで仕事モードになる。
  • 朝のニュースや電車で隣の席だった女性の会話は、服装や持ち物だけでなく喋り方まで再現できる。
  • 周りが慌ただしくなると、自分は忙しくなくてもなぜか焦ってしまう。
  • 1度焦ると、その場を離れて1人にならないと気持ちを落ち着かせることが困難。
  • 自分が電話をしているときに、隣から話しかけられると頭が真っ白になる。
  •  複数の仕事を同時進行すると、かなりの確率で大きな抜け・漏れが発生する。

【非HSP→充電70%】

  • 満員電車でイライラしても、会社についてコーヒーで一息つくと自然に仕事モードへ切り替わる。
  • 朝のニュースや電車で隣の席だった女性の会話は、記憶しているものの、細部までは思い出せない。
  • 急に複数の電話が鳴るなど、周りが慌ただしくなっても混乱することはない。
  • ざわついた事務所内でも意識的に周囲の騒音をシャットアウトして、ぼーっと気分転換できる。
  • 頻繁にかかってくる電話で作業が中断されたり、イレギュラーでの依頼に対応しながらも、通常業務は難なくこなせる。
  • 自分が電話をしているときに隣から話しかけられても対応できるし、周囲で起こっていることは、なんとなく把握できる。

HSPと非HSPの大きな違いは、その場の空気感への反応だ。

HSPは、自分が忙しくなくても他の人が忙しそうにしていると、なぜか自分の脈拍も早くなる感じがする。

ところが非HSPは、事実として「電話が多いな。事務所が騒がしいな。」と感じるが、なぜか自分も焦ってしまう現象は起きない。

また非HSPは、複数の仕事を同時進行することも得意だ。これには、雑談しながら資料を作るとか、電話しながら指示を出す、といったことも含まれる。

HSPは、目の前のことに集中する力はとてつもなく大きい。その反面、注意力を分散させることが苦手だ。

〔3〕ほっと一息つきたい休憩時間


 慌ただしかった午前中が終わり、お昼の休憩の時間になった。休憩の取り方もHSPと非HSPでは大きく異なる。

それでは、比べてみよう。

【HSP→充電50%】

  •  人と会話をしながら食べることも好きだが、できることなら1人で食事をしたい。
  • 大勢の社員が集まる食堂では、食事に集中することができない。
  • 誰かと一緒にいる休憩時間は、休憩した気分になれない。
  • 次々と移り変わる当たり障りのない雑談が苦手。休憩中に何を話せばいいかわからない。
  • 朝のニュースの話や電車で隣に座った年配女性の話を、とてつもないリアリティで感情込めて話す。

【非HSP→充電75%】

  • 業務と関係ない雑談をすることで気分転換になる。
  • 噂話や小耳に挟んだ話などは、深く考えずに済むので気楽にできる。
  • 積極的に話す方ではないが、誰かと一緒でもグッタリするほど疲れることはない。(休憩時間は1人で居たい非HSPもいる)
  • 1人で気持ちを落ち着かせる時間がなくても、業務から離れること自体が休憩になる。

ここでの大きな違いは、休憩に対しての考え方だ。

HSPは、些細な刺激も深く処理する脳を持っている。そのため、脳疲労を起こしやすい。体力的には疲れていなくても、頭の回転がついてこなくなる。

休憩するときは、静かな場所で1人でぼーっとしたくなるんだ。会話や雑音などの刺激を遮断する必要があるんだね。

一方で非HSPは、刺激を深く処理しない脳を持っているため、脳疲労を起こしにくい。休憩というと体力の回復気分転換がメインになる。

ご飯を食べながら同僚と雑談する、喫煙室でコーヒーを飲みながらタバコを吸うなど。場所の移動や業務から離れることが休憩になるんだ。

〔4〕パワハラ上司に付き合う午後


業務も落ち着いてきた午後。突然、A課長の怒鳴り声と机を蹴る音が聞こえてきた。

「お前さぁ、なんでこんな簡単なこともできないの!?言われる前に自分から動けよ!!常識だろ!!!」

どうやら、新人のBくんが怒られているみたい。さて、こんなときHSPと非HSPにはどんな違いがあるのかな?

【HSP→充電30%】

  • 怒鳴り声を聞き心臓が口から出そうになるくらい驚くが、表情は冷静を装う。
  • その後も、しばらく心臓のドキドキが止まらない。
  • A課長の声に自然と集中してしまい、自分の仕事が上の空になる。
  • 自分が怒られているわけではないのに「ミスしないようにしなきゃ」と注意深くなる。
  • 怒られているBくんをさり気なくフォローする方法を考える。

【非HSP→充電60%】

  • A課長の声に一瞬驚くが、心臓が口から出そうになるほどではない。
  • 「またやってるよ。Bくんかわいそ。」と状況を冷静に把握する。
  • 「A課長が八つ当たりしてきませんように」と心の中で願う。
  • 「Bくんの尻拭いが回ってきませんように」と心の中で願う。
  • 自分の仕事をいつも通り進めつつ、A課長とBくんのやりとりもなんとなく聞いておく。

HSPからしたら、

「非HSPは、怒られている人を見て冷静に自分のことを考えるなんて、優しさがない!」

と感じるかもしれない。

だけど、これはきちんと境界線が引けている証拠でもある。

Bくんは、理不尽に怒られているかもしれない。だからといって、Bくんの仕事を肩代わりすることが本当の解決策とは限らない。

非HSPは、危険な状況にも動揺せず、自分の業務を遂行できる力を持っている。自分の限界を見極めて、周囲の状況の変化に順応していく。

これこそが、企業で多くの非HSPが生き残っている秘訣と言えるだろう。

クマ先生からメッセージ


最後に今日のお話をまとめよう。

  1. このシリーズは、HSPと非HSPの優劣を決めるものではない。違いを知ることで、理解を深める目的で特徴を比較する。
  2. 慌ただしい事務所内につられて、なぜか自分も焦ってしまうHSP。非HSPにこの現象は起きない。
  3. HSPと非HSPでは、休憩の仕方に大きな違いがある。HSPは刺激を遮断することが休憩なので、静かな場所で1人になる時間が必要。
    非HSPは体力回復や気分転換が休憩なので、食事しながら雑談や、喫煙室で座ってコーヒーを飲むなどが必要。
  4. 怒られている人を見て、自分が怒られている気分になるのがHSP。状況を冷静に判断して、その後の展開を考えるのが非HSP。

1つのことに深く集中するHSPと、集中力を分散できる非HSP。両方の能力が存在することで、会社は安定して運営できる。

ただ、充電の残りに注目してほしい。

1日も後半戦になったが、両者には充電の減り方に大きな差があるね。これはあくまでイメージだが、かなり本質に近いはずだ。

さぁ、ここから退社・帰宅すると、充電はどうなるか?HSPと非HSPの違いは?

次回、最後のシリーズでお話しよう。

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