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HSPと非HSPの特徴を比べてみよう【起床から出勤編】


モモカ

「HSPの感覚は少数派で珍しいって言うけど、私は非HSPの感覚も面白いなぁって思う。」

クマ先生

「どういうこと?」

モモカ

「だって、刺激を受けても激しく感情を揺さぶられることなく、大勢の人と交流できるでしょ。ちょっと体験してみたい。」

クマ先生

「HSPも非HSPも優劣をつける目的ではなく、相手に興味を持って理解しようとすることは、とてもいいことだ。よし、それじゃあお互いの特徴を比べてみることにしよう。」

目次

〔1〕HSPと非HSPの特徴を比べてみよう

〔2〕シトシト雨の朝、起きてすぐの行動

〔3〕朝ごはん、化粧、着替え。そのとき考えることは?

〔4〕朝の満員電車。大声で会話する年配女性たち。

クマ先生からのメッセージ

〔1〕HSPと非HSpの特徴を比べてみよう


人口の20%は、些細な刺激も深く処理する脳を持っているんだ。

体の内外からくる刺激に大きく反応するので、疲れやくストレスも溜まりやすい。彼らは、Highly Sensitive Person(HSP)と呼ばれている。

暴力的な映像を見たり、職場で怒鳴っている人を見た夜は、それが鮮明な夢として現れる傾向にある。

一方で人口の80%は、体の内外から受ける刺激に対して、深く処理しないような脳を持っている。だから、疲れにくくストレスも溜まりにくい。

不快感を覚えることもあるし、恐怖を感じることもあるが、それが鮮明な夢として現れることは少ない。

HSPに関する書籍では、わかりやすくするために、これらの気質を持つ人を非HSPと読んでいる。

HSPと非HSPの特徴は、〈男と女〉〈日本人とアメリカ人〉と同じくらい、考え方や生活習慣の違いを生む。

なぜなら、刺激を深く処理する仕組みは、遺伝的な気質だからだ。目には見えないが体の作りが明らかに違うわけだし、それによって見ている世界も違う。

そこで今回は、HSPと非HSPの1日を比べて、それぞれの特徴についてお話するよ。お互いの文化の違いや、言語の違いを知ることで、世界を広げる助けになるからね。

ただし、80%の非HSPの中にも、心配性で物静かな人はいる。20%のHSPの中にも、新しい刺激が好きで、ストレスを溜めにくい人もいる。

なので、脳が刺激をどう処理するか、という視点から見て欲しい。登場するのはどちらも、一人暮らし30代女性だよ。(架空の人物)

〔2〕シトシト雨の朝、起きてすぐの行動


まずは、朝の時間だ。涼しくなってきた9月。この日は明け方からシトシトと雨が降っている。HSPと非HSPには、どんな違いがあるのかな?

体力と気力を”充電”で表現し、1日を通してどれくらい消耗するのかも比べてみるよ。

【HSP→充電90%】

  • アラームより先に雨音で目がさめる。
  • アラーム音は極力小さくする。
  • もしくは、電子音が耳に刺さって不快になるため、携帯アラームは使わない。
  • なんとなく空気が薄い気がしたり、雨の匂いを感じたりする。(雨の日は空気中の酸素が減る)
  • 夢の内容をはっきりと覚えていて、起きてすぐドッと疲れることがある。
  • 目を開いた瞬間に、昨日仕事で怒っていた課長の顔が頭に浮かび、どうしたら怒られないか考える。

【非HSP→充電100%】

  • いつも通り、携帯のアラームで起きる。
  • 通常の雨なら眠りの妨げになることはない。
  • アラーム音は好きなJ-popなどに設定して賑やかに起きる。
  • 夢を覚えていることはあまりないので、起きてすぐ感情が揺れることはない。
  • カーテンを開けて外を見て、雨が降っていることに気づく。
  • 「ねむ…」と思いながら、頭が働くまでぼーっとする。

HSPは眠りが浅く、夢の内容をはっきり覚えていることが多い。

ハラハラドキドキした感覚が、起きた瞬間にも残っていて、目覚めてすぐ感情が揺れる。だから、起きた時点で充電は、減り始めているんだね。

それに比べて、非HSPは比較的熟睡できるようだ。さらに、夢の内容も起きた瞬間に忘れてしまう。

よって、起きた瞬間はボーッとして、感情が揺れることはない。まだ、非HSPの充電が減る要素はないみたいだ。

〔3〕朝ごはん、化粧、着替え。そのとき考えることは?


次は、仕事に出かけるまでの準備の時間だ。

朝ごはんを食べたり、化粧したり。バタバタした朝の時間では、HSPと非HSPにはどんな違いがあるのか?

【HSP→充電80%】

  • 慌てると忘れ物をしがちなので、出発時間には余裕を持って準備する。
  • ゆったりした音楽をかけ、窓の外の景色を見ながら朝食をとる。
  • テレビのニュースで、小学生が殺害されたことを知る。他のことが手につかなくなる。
  • 殺害された小学生が楽しそうに笑っている映像を見て、胸が締め付けられ、涙が出そうになる。
  • 散らかった部屋や、埃っぽいのが苦手なので、毎朝軽く掃除する。
  • 昨日怒っていた課長に、今日はどうやって接しようか考える。
  • その間手を動かしているが、意識は完全に頭の中の課長に向かっている。
  • 大事な会議資料を忘れていることに気づかず家を出る。
  • 予定の電車が来る10分前にホームにつき、いつもの列に並ぶ。

【非HSP→充電95%】

  • バタバタしながらも、なんだかんだ準備はできるので、寝る時間の確保を優先する。
  • BGM代わりにテレビをつけ、朝食をつまみながら化粧を始める。
  • 小学生が殺害されたニュースが耳に入る。画面を確認し「かわいそう」と思うが、意識はすぐ化粧に戻る。
  • 多少散らかっているのが気になるが、帰ったら掃除することにして、そのままにする。
  • 着替えながら、今日は大事な会議があることを思い出し、資料の最終確認をする。
  • 「昨日課長怒ってたんだっけ。」と思い出すが、午後の降水確率を確認しているうちに、また忘れてしまう。;
  • 家を出る時間5分前。焦る様子もなくヘアセットをする。
  • 予定の電車が来るのとほぼ同時にホームに着く。いつものように、軽く息を整えて電車に乗る

非HSPは時間に制限があって焦ったとしても、頭が真っ白になることはない。

焦りながらも、朝ごはん用のフルーツをつまみながら、

「化粧があと5分で終わるから、余裕でしょ。」

と、大きく感情が揺さぶられることはない。

また、テレビでショッキングなニュースを耳にしたとき。もちろん、非HSPも思わず釘付けになることもある。

大好きな俳優が結婚したとか、消費税の増税が決定したとか、興味のある事柄なら注意を向ける。

しかし、次のニュースに切り替われば、割とすぐに別のことに意識を向けられる。

HSPは、ほんの数秒ニュースを聞いただけで、1時間ドラマを見終わったような気分になることがある。

〔4〕朝の満員電車。大声で会話する年配女性たち。


次は電車の中。満員電車では、HSPと非HSPにどんな違いがあるのかな?

【HSP→充電70%】

  • 湿気に満ちた車内の独特なにおいが、終始気になる。
  • 低気圧の影響で頭痛と眠気に襲われる。
  • 隣に座っている年配女性2人の大きな声が気になり、意識が自然とそちらに向けられる。
  • 年配女性の会話を聞きながら、スマホをいじる。
  • ネットニュースに、今朝の小学生殺害事件の見出しを見つけて、また泣きそうになる。
  • 目の前に座っている女性が、隣で新聞を読む男性の手が当たっていて、嫌そうな顔をしていることに気づく。
  • 今日は仕事で失敗しないように、課長に怒られないように。「昨日以上に一生懸命やろう!」と自分に言い聞かせる。

【非HSP→85%】

  • 湿気に満ちた車内の独特なにおいが「不快だな」と思うが、気になってしかたないほどではない。
  • 雨の日は髪の毛がまとまらないし、服が汚れるし、嫌だなと思うがそれほど体調に影響はでない。
  • 隣に座っている年配女性2人が何か話しているが、スマホに集中していたので、会話はよくわからない。
  • ネットニュースで、今朝の小学生殺害事件の見出しを見つけて、気になって記事を読む。
  • 両隣の人が何しているかくらいは気にするが、目の前の人が何をしていたかは、正直覚えていない。
  • 会社の最寄駅が近づき、徐々に仕事モードになる。
  • 「今日は大事な会議がある。早く終わらせてドラマを見ることを目標にがんばろ!」と自分に言い聞かせる。

HSPと非HSPには、音を拾う方法に大きな違いがある。

HSPの脳は、スマホ画面を見ながらも、車内アナウンスも、隣の女性の会話も、前に立っている学生のヘッドホンの音漏れも、同じ音量で処理する。

しかし非HSPの脳は、目の前のスマホ画面に集中するとき、自然と周囲の音を小さくする。意識しなくとも、騒音とそうでないものを区別し、刺激を減らすよう調節できるんだ。

さらに、HSPは刺激を深く処理する。1度隣の女性たちの会話が気になると、ずっと気になってしまう。

声の調子や間の取り方などから、

「この2人、本当はそんなに仲良くなさそうだな。」

なんてことまで考えたりする。非HSPも、大きな声で会話する2人は気になるが、

「うるさいなぁ」

と思う程度で意識はすぐに切り替えることができる。

非HSPは、とても効率よく刺激を調節し、深く処理しないような脳の仕組みを持っているんだ。

クマ先生からメッセージ


最後に今日のお話をまとめよう。

  1. HSPと非HSPは〈男と女〉〈日本人とアメリカ人〉と同じくらい、考え方や生活習慣に違いがある。
  2. 非HSPは夢を覚えていないことも多く、起きた瞬間に感情が揺さぶられることはない。
  3. 非HSPは時間制限に焦ったとしても、頭が真っ白になることはない。
    さらに、一旦意識を集中したことがあっても、割とすぐに切り替えることができる。
  4. 非HSPの脳は、無意識に騒音とそうでないものを区別 し、調節することができる。

HSPの脳も非HSPの脳も、人間が生き延びるために進化してきたものだ。それぞれに役割があり、長所にも短所にもなる。

お互いの違いを知ることで理解が深まり、協力しやすくなるだろう。

今回は、朝起きてから出勤するまでを紹介した。次回は、仕事中と休憩についてまとめるね。

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