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【数字で知る】繊細で豊かな感受性を持つ気質の真実


モモカ

「繊細で豊かな感受性を持つ気質(HSP)は人口の20%。5人に1人。って言われても、ピンと来ないなぁ。」

クマ先生

「君は数学が苦手だもんね。」

モモカ

「うっ。ま、まあ、それは抜きにしても、私は5人に4人は細かいことを気にしない気質なのが驚き。」

クマ先生

「いつの間にか、全員が自分と同じ感覚を持っていると錯覚しがちだからね。」

モモカ

「数学が苦手な私にもわかるように、もう少し具体的に20%を説明して欲しい!」

クマ先生

「それじゃあ、この数字が本当に少数派なのか説明していこう」

目次

〔1〕「え!?深く考えない人が80%もいるの!?」

〔2〕数字から見るHSPの社会的ポジション

〔3〕HSPはクラスでメガネをかけている子と同じ

クマ先生からのメッセージ

〔1〕「え!?深く考えない人が80%もいるの!?」


とても敏感な人(Highly Snsitive Person)は、人口の20%。つまり5人に1人存在すると言われている。この数字を聞いたHSPの反応は、大きく2つに分かれる。

1つは、

「5人に1人いる気質なら、自分だけがおかしいんじゃないんだ!」

と、20%の存在を心強く感じる人。

もう1つは、

「え!?80%の人は些細なことが気にならないし、考えすぎないってこと!?」

「世の中のほとんどの人は、そんなに深く考えてないってこと!?」

と、80%が自分と違う気質を持つことに衝撃をうける人。

そこで今回は、自分が少数派だと知って驚いている君のために、20%という数字についてお話しよう。

果たして、多いのか?少ないのか?

参考にしたのは、2016年の全国の小学生を対象にした調査に関する数値だよ。

〔2〕数字から見るHSPの社会的ポジション


最初にちょっと注意しておくね。

数字だけを見て、個人の苦悩を知ることはできないんだ。あくまで、HSPの20%という数字を客観的に感じる指標として、次の数字を見て欲しい。

【全国の小学生を対象にした割合(2016年)】

  • 食物アレルギー…1.5〜3%
  • 喘息…3.6%
  • ADHD(注意欠陥多動性障害)…2.5%
  • 不登校…0.4%
  • 夜尿症(おねしょ)…5%

※夜尿症は、小学校高学年のみを対象

食物アレルギーは、大手食品メーカーも対応しているくらい認知度は高い。しかし、実際は小学生全体の3%ほどなんだ。

では、20%に近いものにはどんなものがあるか。同じように小学生を対象にした数字(2016年)で見てみよう。

  • アレルギー性鼻炎…12.3%
  • メガネをかけている…20%(6年生)
  • 便秘…16.6%
  • スマホ所持…30%

こうして全体の数字を比べてみると、ある傾向に気づく。

それは、割合として少数派でも、命の危険につながる可能性のあるものは、積極的に対応が進んでいるということ。

とても敏感な人(Highly Snsitive Person=HSP)は病気ではない。つまり、命の危険につながるものではないし、薬で治療するものでもない。

まだまだ認知度が低い背景には、こうした原因が考えられる。

〔3〕HSPはクラスでメガネをかけている子と同じ


20%という数字を見れば、確かに少数派だ。しかし、他の疾患と比べるとHSPの割合は多い。

数学が苦手な君のために、もう少し具体的にお話しよう。先ほどの数字でイメージしやすいのは、メガネをかけている小学生の割合

仮に、1クラス30人だった場合。メガネをかけているのは6人。こうやって考えると多いと感じる。

だからと言って、友達がメガネをかけていても特に気にしないだろう。

そういう子なんだな、必要なものでしょ、という認識になる。

メガネをかけていることも含めて「〇〇くん」「〇〇ちゃん」だと自然に理解できる。これは、些細なことを気にしない人たち(非HSP)が、HSPを見るときも同じだ。

「気にしすぎる、ストレスに弱い、繊細ということも含めて、あなたでしょ。」

と、感じるわけだ。

だから君が、繊細で些細なことを気にしてしまう自分に悩んでいても、

「別に、そのままでいいんじゃない?」

と、相手がHSPであることも”深く考えていない”んだ。

自分の扱い方を深刻に悩んできたのに、このような反応をされたら、軽く扱われた感じがして寂しくなるだろう。

「真剣に考えてくれていないんだ。何か腑に落ちない。」

と、苛立つかもしれない。

だが、数字だけでみたら、クラスでメガネをかけている子と同じ割合。全体でみれば少ない。とはいえ、メディアで取り上げるほど希少性はないのが、HSPのポジション。

この数字をどう捉えて自分の気質と向き合っていくかは、君次第だよ。

クマ先生からメッセージ


最後に今日のお話をまとめよう。

  1. とても敏感な人(Highly Sensitive Person=HSP)は人口の20%と聞くと、反応は2つに分かれる。「20%もいるんだね!」と「80%は違うの!?」
  2. HSPは全体から見れば少数派だが、命の危険につながるものではないし、治療が必要なものでもない。疾患の中には、もっと割合は少ないが認知度が高いものも多い。
  3. 君が、クラスでメガネをかけている子に抱く感覚と、HSPを見る非HSPの感覚は似ている。カミングアウトしたのに反応が薄いのは、どうでもいいからじゃない。深く考えない気質だから。

HSPが人口の20%と聞いて、自分と違う気質の人が80%もいることに驚く。この事実に気づいたときから、君のアイデンティティは少しずつ確立されていく。

裸眼の人がコンタクトやメガネに憧れるように。非HSPは、HSPの心優しく無邪気で感動屋な気質に憧れているかもしれないね。

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