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動物園や水族館が楽しめない理由


モモカ

「気づけば夏休みかぁ。。」

クマ先生

「どこか遊びに行く予定はないの?動物園とか、水族館とか。」

モモカ

「私はどっちも苦手だもん。行くとなぜか悲しくなるの。人混みも疲れるし。」

クマ先生

「繊細な人は動物園や水族館でも、多くの刺激をもらってしまうからね。今日は、その理由について詳しくお話ししよう。」

モモカ

「やった!私は、クマ先生のお話を静かに聞く方が好き!」

目次

〔1〕動物園や水族館が楽しめない

〔2〕動物の人生を考えて悲しくなる

〔3〕HSPと非HSPの会話

〔4〕刺激という定義の違い

クマ先生からメッセージ

〔1〕動物園や水族館が楽しめない


動物園や水族館が苦手な人がいる。

子供が大好きな場所、デートの定番。そして、動物が好きな人には特別な場所になる。だけど、動物園や水族館に行くと、なぜか悲しくなるHSPがいるんだ。

動物が嫌いなわけではない。むしろ触れ合いたいと思っている。なのに、動物園や水族館では、どうしても素直に楽しめない。写真や映像で見ると「かわいいな」と思うのに。

ドルフィンセラピーや、アニマルセラピーがあるように、動物と一緒にいることで癒されるはず。

周りで「かわいい!!」と言いながら、はしゃいでる人と自分のテンションを比べて「私はなんて冷めた人間なんだろう。」なんて思ったりする。

しかし、興味がないわけじゃない。むしろ、いろんなこと考えすぎて純粋に楽しめなくなっているんだ。

〔2〕動物の人生を考えて悲しくなる


HSPが動物園・水族館に行くと、実に様々なことを考える。施設に対して、来場者に対して、動物に対して。例えば、こんな感じ。

【施設に対しての違和感】

  • 人工的に作り出された自然に対して違和感を持つ
  • 水槽や小屋など、動物が暮らしている環境が老朽化していて汚れが気になる
  • 老朽化して汚れた施設が余計「人工的」と思ってしまう
  • 人によって演出されている感覚になる

【見世物として動物を扱うことへの違和感】

  • 檻の中にポツンと一匹だけいると切なくなる
  • どこからつれてこられたの?仲間は?と動物の家族や友達の心配をする
  • 生まれたときから、この世界しか知らないのかと悲しくなる
  • 人に見せるために生まれて、人に見せるために飼育される気持ちを想像する
  • 食べ物も住む場所も探さなくてすむから、逆に天国なのか?と動物の人生を考える
  • 命を「展示」ってどうなの?人間が展示されてたら嫌じゃない?と考える

【人が集まる場所への疲労】

  • 子供の叫び声が耳に刺さる
  • 屋外は夏は暑いし冬は寒い
  • 衛生面での不安
  • 他のお客様のペースを考えながら、ぶつからないように見ることへの気づかい

動物園や水族館は、来場者の人間だけでなく、動物や魚のエネルギーも感じ取る場だからね。まさに、感情がゆさぶられまくる。

普通なら気軽に楽しめる場も、HSPにとっては大きな刺激となるわけだ。

〔3〕HSPと非HSPの会話


動物や魚に対して、ここまで深く考え、感じることができるHSP。

人と会話しているときは、さらに多くの情報を収集する。たとえ雑談でも、いつも100%の集中力で話を聞いているんだ。

【HSPが会話の最中に考えること】

  • 目線・声のトーン・口角の動き・仕草などの情報が、無意識に目につく
  • 口角が1cm動いた瞬間「怒ってる」とわかる
  • 声のトーンが少し下がったら「これは本気なんだ。」と気づく
  • やたら髪の毛を触る相手なら「緊張してるのかな」と、自然と考える
  • 彼氏の話なら、2人で会話しているシーンが勝手に浮かんでくる
  • 「どんな表情で彼氏と会話したのかな?そのときの彼氏の心境は?」とイメージする
  • 職場の話なら、仕事している相手の姿が勝手に浮かんでくる
  • 上司とうまくコミュニケーションが取れず、ため息ついてるところをイメージする

一方、非HSP(細かいことを気にしない人)は会話のとき、いちいちそんなことは考えない。だから、この事実を知ると「すごく疲れそう。」と思うわけだ。

HSPの聴覚には、こんな特徴もある。

【HSPの聞こえ方】

  • 音量調節機能が備わっていないので、 全部の音を同じ音量で拾う
  • 会話の声・足音・ドアの開け閉め・食器の音・BGMが全部同じ音量で入ってくる
  • 情報過多になると、脳が自然と集中力を切らすので、相手の声が聞こえなくなる

非HSPには、音量調節機能が備わっている。

だから、意識しなくても聞きたいと思う対象に集中することができる。目の前で話している人の声だけ大きく聞こえ、他は雑音として自然と小さくなるんだ。

ささいな表情の変化や声のトーンの違いも、脳は認識しない。よって、長時間話していても疲れない。

このように、両者では脳が取得する情報量に大きな差がある。だから、非HSPには刺激と思えないことで、HSPはいつの間にか体力を消耗しているんだ。

〔4〕刺激という定義の違い


ここまでのお話で伝えたかったのは、HSPと非HSPでは、そもそも【刺激】の定義が異なるってこと。

一般的に刺激というと、辛いものやジェットコースターなどを浮かべる。確かに、これらは立派な刺激だ。

度数の強いアルコールを飲む、心霊スポットに行く、海やプールで遊ぶ。

どれも非日常を感じられる行為だ。もちろん、HSPにはこれらも大きな刺激に入る。ところが、HSPには日常の会話でさえ刺激になるのだ。

さらに、光や音、人や物が発する見えないエネルギーも刺激になる。だからこそ、こまめな休息がとても大事なんだよ。

「まだ大丈夫」と思えるところで切り上げて、頭をからっぽにする時間を取ろう。充電が切れる前に充電するようなイメージだ。

目をつぶって深呼吸するだけでも、効果があるから試してみて。

クマ先生からメッセージ


最後に今日のお話をまとめよう。

  1. 動物が嫌いじゃないのに、動物園や水族館を楽しめないHSPがいる。
  2. 理由は、次のような刺激に感情が揺さぶられるから。
    「施設に対しての違和感」「見世物として動物を扱うことへの違和感」「人が集まる場所への疲労」
  3. 非HSPには、音量調節機能が備わっている。そのため、意識しなくても聞きたいと思う対象に集中できる。
  4. HSPには、日常の会話も大きな刺激になる。充電が切れる前に、こまめに充電しよう。

感受性が豊かな人は、1つのことからとても多くの思考を展開させる。しかも、HSPは脳の仕組みから情報過多になりやすい。一方非HSPの脳は、自然と情報をセーブする。

これは、どちらが優れているという話ではなく、どちらも種の保存には必要なんだ。だから、どちらの気質を持つ者も、現代まで生き残っている。

動物園や水族館が楽しめないからといって、冷たい人間ということにはならない。

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