繊細で疲れやすい原因はHSP気質だとわかったのに、生きづらさが解消しない理由


モモカ

「HSPについて色々調べてきたけど、実際に生きづらさが解消しているかは疑問だなぁ。」

クマ先生

「当たり前だよ。知識を持っていることと、それを使いこなせるかは別の話さ。」

モモカ

「だってHSPのブログとか見てると、私なんてまだまだだなって思うんだもん。」

クマ先生

「その考えこそHSPらしいね。自分の感覚より誰かの答えを優先してしまう。」

モモカ

「な、なるほど…」

クマ先生

「HSPを知るだけでは、悩みは解決しない。だけど、個人差を理解すれば解決のスピードは格段に早くなるよ。」

目次

〔1〕HSPを知っても悩みが解決されないのはなぜ?

〔2〕WINDOWSの世界に生きるMACユーザー

〔3〕HSPに個人差が出る理由

〔4〕HSCチェックで他人と境界線を作る

〔5〕世界のHSP。成績優秀・スポーツ万能・写真家

クマ先生からのメッセージ

〔1〕HSPを知っても悩みが解決されないのはなぜ?


自分がHSPだと知った時点で悩みの50%は解決している。言い換えると、残り50%は、知るだけでは解決されないということだね。

まず、悩みの50%がHSPだと知っただけで解決される理由。それは、HSPが悩む根本的な原因は、辛さを周囲に理解されない(共感者がいない)ことだから。

ずっと、自分だけみんなと同じようにできないと苦しんできたHSP。彼らには、同じように悩んでいる人の存在が最大の救いになる。

そういう意味で、HSPだと気づいた時点で悩みの50%は解決している、と言えるんだ。しかし、知るだけでは解決されない悩みもある。

その理由は、悩みとは千差万別で人の数だけあるから。人が絡んできた途端、問題は複雑になるんだ。

住んでいる場所も関わっている人も違うのに、本に書いてある方法をそのまま真似しても、解決するのは難しいよね。

さらに、人は気分のムラがある。今日は上手くいったことが明日も同じようにできるとは限らない。

HSPは、知的好奇心が旺盛で物事を深く処理する。だから、その特徴について情報収集して、ある程度は理解できる。

一般的なHSPの特徴を理解したところで、自分自身の特徴を理解しなければ悩みは解決しない。

そこで大切なのが、理解したことを実践する力をつけられるか。知っていることとできることは違う、って言うでしょ。

新しい自分を受け入れて生きづらさから解放されるには、行動を変えるしかない。多くの人は、その勇気が持てずに結局は現状維持になってしまうんだ。

何かにチャレンジするときは、自己肯定感を育んでおくことが大事だよ。

〔2〕Windowsの世界に生きるmacユーザー


自分がHSPだと知ることは、新しいマニュアルを手に入れたことと同じだ。

例えば、君が1台のパソコンを持っていたとする。今までWindowsだと思っていたパソコンが、実はMacだったんだ!

それを知らずに、Windows用のマニュアルを必死に読んでMacを動かしている。

「なんでこのソフトが使えないんだろう?」

「みんなと同じように動かないのはなぜ?」

と悩み続ける君。そんなとき、自分が持っていたのはMacだった!と気づくんだ。

「違和感があったのは、そもそも持っているものが違っていたからだ!!」

自分がMacユーザーだと気づいた君は、たくさん情報収集してMac用のマニュアルを入手する。最初は、ちょっと練習が必要だったり、新しい名称を覚えたりするのに苦労する。

それでも、Macがどういうものでどうすれば正常に動作するのか、知識をつけることができる。

さらによく周囲を観察してみると、自分と同じようにMacを使っている人がたくさんいることに気づく。

「この世界はWindowsしか存在しない。それを使いこなせないのはダメ人間だ。」

と思っていたけど、そうじゃなかった。自分と同じ人がいる。ここで大きな安心感に包まれる。

だけど、ここで1つ問題が起きる。そう、パソコンには基本操作以外の拡張機能がある。さらに、マニュアルにはないエラーが発生するんだ。

君は、問題の複雑さに混乱する。結局、目の前のMacをどう使いこなしていいかわからず、操作することも怖くなってしまう。そんな自分が情けないとも思う。

このまま何もしなければ卑屈の道まっしぐらだ。

「どうせWindows所持者には、この気持ちを理解してもらえない。」

「説明して笑われるのが怖い。だから、Mac所持者としか関わりたくない。」

と自分の世界をどんどん狭めていってしまう。

HSPは、知識を得ることが好きだ。しかし、知識はマニュアルにすぎない。そして、そのマニュアルも「一般的には、こう使えば問題なく動作します」という限定的なもの。

自分にはどんな拡張機能があって、どんなときにエラーを起こすのか。これは、使いながら1つずつ確かめていくしかないんだよ。

それから、WindowsであろうとMacであろうと、パソコンであることは同じだ。

操作は違っても、同じようにウイルスに感染したり、エラーを起こすこともある。パソコンはあくまでツールの1つ。どの機能をどう使うかは、自分次第だよ。

だから、いつまでも基本操作の情報収集ばかりしてないで!

どう使いこなすか試行錯誤の段階に早く入ろう。それには失敗や傷つくというリスクもある。でも、本当に解決したいところはそこだよね?

自分がHSPだと知って、人よりできないことが多いと気づいたかもしれない。でも、新しい見方を手に入れたら、今まで埋もれていた「できること」が見えてくるんだ。

新しい自分への挑戦を続けると、自分だけのオリジナルマニュアルが出来上がる。このマニュアルは、そのまま君の財産になるよ。

〔3〕HSPに個人差が出る理由


ここからは、具体的にHSPに個人差が出る理由について話そう。HSPに個人差が出る理由は3つある。

  1. 遺伝子の影響
  2. 行動抑制システムと行動活性システムのバランス
  3. 気質

1つ目、遺伝子の影響について。

そもそも気質とは、いくつかの遺伝子が集まって作られる。遺伝子が変われば何に敏感かも変わる。しかし、何に敏感かは違っても、その根底には共通する何かがある。それが遺伝していくんだ。

2つ目、行動抑制システムと行動活性システムのバランスについて。

このシステムは、脳にある。そして、どちらのシステムが優位かは人によって異なる。車のブレーキとアクセルと考えるといいね。人間には2種類いて、ブレーキ優位の人とアクセル優位な人だ。

この2種類が存在することにより、どんな状況でも絶滅せずに種を保つことができている。さらに、ブレーキとアクセルのバランスも人によって違う。

3つ目、気質について。

気質の研究は、様々に行われている。気質の特性も人それぞれ違う。例えば、こだわりが強いけど集中力がない人もいれば、社交的だけど、活動的ではないという人もいる。

これら3つの関係性が、HSPに様々なタイプがいる理由なんだ。

〔4〕HSCチェックで他人と境界線を作る


HSPが悩みを解決できない理由の1つに、他人との境界線の薄さがある。

簡単に言えば、自分と他人の明確な線引きが苦手ってこと。だから、自分の意思より誰かが提示した正解を求める傾向にある。そして、個人差があることを見落としてしまう。

「よそはよそ。うちはうち。」っていう考えが苦手なんだね。これを証明するために、次のチェックリストを確認してみて。

エレイン・アーロン博士による、HSC(Highly Sensitive Child)のチェックだ。子どもの頃を思い出して当てはまるものを数えて欲しい。

  1. すぐにびっくりする
  2. 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
  3. 驚かされるのが苦手である
  4. しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある
  5. 親の心を読む
  6. 年齢の割に難しい言葉を使う
  7. いつもと違う臭いに気づく
  8. ユーモアのセンスがある
  9. 直観力に優れている
  10. 興奮したあとはなかなか寝付けない
  11. 大きな変化にうまく適応できない
  12. たくさんのことを質問する
  13. 服が濡れたり、砂がついたりすると、着替えたがる
  14. 完璧主義である
  15. 誰かがつらい思いをしていることに気づく
  16. 静かに遊ぶのを好む
  17. 考えさせられる深い質問をする
  18. 痛みに敏感である
  19. うるさい場所を嫌がる
  20. 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく
  21. 石橋をたたいて渡る
  22. 人前で発表する時には、知っている人だけのほうがうまくいく
  23. 物事を深く考える

13個以上に「はい」なら、その子どもはおそらくHSCだ。しかし、「はい」が1つや2つでも、その度合いが極端に強ければ、HSCの可能性がある。

引用:ひといちばい敏感な子

どうだった?もし君が、

「はい、が10個しかない。私はHSP(HSC)って言う資格ないね。」

と思っていたら、要注意だ。アーロン博士が最後に1文付け足しているでしょ。「はい」が1つや2つでも、その度合いが極端に強ければ、HSCの可能性が高いんだ。

自分がその特性で苦しんでいるなら、立派なHSCってこと。このチェックリストは、たくさんの事例から生まれた。だから、例外があって当然。

ここで提案なんだけど、このHSCチェックリストを使って他人との境界線を作る練習をしたらどうかな?

意識することは、23個の項目の中で最も避けたいことは人それぞれ違うということ。

HSP(HSC)と一括りにしても、人によって繊細さは違うんだ。君は、君の繊細さと付き合っていけばいい。

ちなみに、HSPチェックリストでも同じことが言える。

〔5〕世界のHSP。成績優秀・スポーツ万能・写真家


最後に【ひといちばい敏感な子】から、たくさんのHSCを紹介しよう。共感できることもあれば、できないこともある。それでいいんだ。
・アン
写真家で新しい経験が大好き。バイクを乗り回し、パラグライダーにも挑戦する。
・アンドリュー
慎重で几帳面。細かい事にこだわる性格。彼は、精緻で丁寧なビジュアルアートを作り出す芸術家。生まれてからずっと、音と香りに敏感だった。
アンとアンドリューは感情を表に出さない。
・ティナ
感情表現は激しい。幼いころはよくかんしゃくを起こし、10代では落ち込みやすく沈みがち。風邪をひくと、いつもこじらせて気管支炎や肺炎になり、医者の世話になっているような子。彼女の芸術の方法は、詩の朗読。
・3歳のアリス
かんしゃくを起こしたことがない。意志が強く頑固。何か欲しいときは、その年に似合わない口調でしっかりと要求を伝える。
・7歳のウォルト
スポーツが嫌いでチェスが大好き。成績優秀。新しいことや、初対面の人が苦手。初めて芝生に触れた時は、その感触に驚いて泣いてしまった。
・9歳のランドール
スポーツは野球しかしない。チェスが大好き。成績優秀。友達づきあいが苦手。慣れないことをためらい、友達の家や、知らない親戚のところへは行きたがらない。食べず嫌いも多い。
・9歳のチャック
スポーツならなんでもできる。特に登山とスキーが大好きだが、自分の力と限界がわかっている。外交的で人気があって、すでに女の子の注目の的。
・キャサリン
幼稚園のころからずっとトップクラスの成績。
・マリア
高校の卒業生代表を務めた。ハーバード大学の化学科を最優秀の成績で卒業。
・10代のリバー
人の心をすぐに察知し、公園で見かけたホームレスを泊めてあげたいと母親に頼んだ。
・8歳のメラニー
感情の刺激に敏感。つらい思いをしたり、他の子がいじめられていたりすると、すぐに泣いてしまう。また、体の痛みにも敏感。転ぶのが怖くて、なかなか自転車に乗れず、補助輪が外せたのは3歳下の妹が乗れるようになってから。
・13歳のラリー
主に音と布地、食べ物に敏感。幼稚園まで、スウェットのシャツとパンツしか着られなかった。ジーンズのザラザラした感触に耐えられなかった。新しいことが苦手で、キャンプや長期の旅行には行きたがらない。
・5歳のミッシェル
HSCのあらゆる特徴を併せ持っているような子。特に、新しい社会経験の場でもある学校は、通うのに苦労した。誕生パーティが好きではなく、仮装大会の衣装も着たがらず、人に注目されるのが嫌い。
一見、言葉を発するのに時間がかかるのは、話す前にあれこれ考えすぎるから。味覚や触覚も敏感で、混ぜてある食べ物や、ザラザラした靴下が苦手。服のタグが首や腰に当たるのを嫌がるので、母親はいつも切り取っていた。
・7歳のエミリオ
とても外向的。初対面でも平気。食べ物のの好き嫌いはなく、積極性もあり、着るものに文句も言わない。でも、騒音とパーティが苦手で、たくさんのダウンタイム(休憩)が必要。また、予定を立てないと動くことができない。

本当に、様々なタイプがいるよね。

さらに、環境や経験などによって敏感さも変化する。子どものころは苦手だったけど、今は平気とかね。

クマ先生からメッセージ


それじゃあ、今日の話をまとめよう。

  1. HSPを知るだけでは、悩みは解決されない
  2. マニュアルを読んでばかりいないで、実践しよう
  3. HSCチェックリストは、他人との違いを知るために使おう
  4. HSPに様々なタイプがいるのは、”遺伝子””アクセルとブレーキのバランス””気質”が関係している
  5. 敏感さの出方は、人によって色々

HSPに関するブログや本を読んで、

「みんなと同じように敏感じゃなきゃ」

「私の繊細さなんて、大したことないんだ」

と思っている君が、自分に集中するきっかけになったら嬉しいな。

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